市川沙央(さおう)【芥川賞作家】の生い立ちが壮絶!病名は難病のミオパチー

2023年7月19日に第169回芥川・直木賞の選考会が開かれ、芥川賞には、

市川沙央(いちかわさおう)(43)の「ハンチバック」(文芸春秋)が選ばれ話題になっていますね!

市川沙央(いちかわさおう)さんは写真からもわかる通り、障害をお持ちの方です。

難病の『ミオパチー』という病気のようですね。

 

今回の作品も『当事者作家という取り上げ方をされるのはかまわないと思っています。』

とコメントしている通り、障害者としてのご自身の経験を織り込んだ作品のようです。

とても興味深い作品ですよね。


今回は、そんな市川沙央(いちかわさおう)さんの生い立ちについて調べて見ました。

よかったら最後までご覧になっていってくださいね。

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市川沙央(いちかわさおう)のプロフィール


出展元:https://news.yahoo.co.jp/【名前】    市川 沙央(いちかわ さおう)
【生年月日】  1979年
【出身】    神奈川県
【大学】    早稲田大学人間科学部
【受賞歴】   文學界新人賞(2023年)
        芥川龍之介賞(2023年)
【デビュー作】 『ハンチバック』(2023年)
【趣味】ピアノ タロット 服探し
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市川沙央(いちかわさおう)の経歴


出展元:https://www.yashima.ac.jp/univ/entrance

2012年(平成24年)、八洲学園大学に特修生として入学

『特修生』とは大学入学資格がなく、ひとつまたは複数の授業を履修するもので、単位の認定はありません。

なので、学位の取得を目的としたものではないそうです。

ですが、その翌年には正科生として在学することに。

2013年(平成25年)、八洲学園大学より正科生として在学。

2023年(令和5年)、早稲田大学人間科学部eスクール人間環境科学科卒業。

卒業論文「障害者表象と現実社会の相互影響について」で小野梓記念学術賞を受賞。

2023年(令和5年)7月、デビュー作『ハンチバック』で

第128回文學界新人賞を受賞。同作で第169回芥川龍之介賞。

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市川沙央(いちかわさおう)の生い立ち

市川沙央(いちかわさおう)さんは1979年に神奈川県で生れています。

中学生までの間の情報は見つけることができませんでしたが、

すでに幼少期には病名の診断はついているようです。

 

ご両親は一般人であるため、職業や写真などの情報もありませんでしたが、

ご両親と3人で暮らしているようですね。

お父様は、『好書好日』の取材の際に、急な雨の対応で、

スタッフさんを車で駅まで送っているエピソードなどもあり、

とても優しい方なのではないでしょうか。

 

また、その際には市川沙央(いちかわさおう)さんのことを

とても誇りに思っている様子もあったそうです。

幼少期に診断!病名は『筋疾患先天性ミオパチー』


出展元:https://www.nhk.or.jp/shutoken/

市川沙央(いちかわさおう)さんの病名ですが、『筋疾患先天性ミオパチー』

という、国指定の難病です。

先天性ミオパチーは、骨格筋の先天的な構造異常により、新生児期ないし乳児期から筋力、筋緊張低下を示し、また筋症状以外にも呼吸障害、心合併症、関節拘縮、側弯、発育・発達の遅れ等を認める疾患群である。

引用元:https://www.nanbyou.or.jp/entry/4727

正確にはいつ診断がついていたのか情報はありませんでしたが、

幼少期には診断されていたということと、

病気の性質を考えると、かなり早い段階で診断されていたと思われます。

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14歳 中学2年生から人工呼吸器


出展元:https://www.nhk.or.jp/shutoken/

市川沙央(いちかわさおう)さんの病気が悪化したのは、14歳、中学2年生の5月ごろ。

疲れやすくなって毎夜のように金縛りにあい、大事をとって入院したそうです。

 

金縛りという表現をされていますが、それくらいつらい症状だったと想像がつきますね。

 

昼食後に病室でテレビを見ていたら眠るように意識がなくなり、

目覚めた時には気管切開されていて、人工呼吸器をつけていたそうです。

それ以来、横になる時は人工呼吸器をつけて生活をしているんですね。

 

そのため、写真の通り気管切開をしているため、

長い発声をすることが困難だそうです。

20歳頃から小説を執筆

人工呼吸をつけてからは、『療養生活という名の引きこもり状態』

という表現をされていました。

 

20歳を過ぎたころから、就職を意識しましたが、

家から出られない、話すことも困難。

自分にできることは何だろうと考えたときに、

小説家になろうと決意したそうです。

 

以来、SFやファンタジーなどエンターテインメント系の作品を中心に

20年以上執筆活動を続け、毎年公募に挑戦しています。

最初の応募作が一次選考を通過したものの、

その後も最高で三次までだったとのこと。

 

しかし、あるとき、コバルト編集部から電話がかかってきて、

『類い稀な才能がほとばしっている』と絶賛。

連絡はその一回だけだったようですが、、自信を持てたそうです。

その当時の編集者の方、才能を見抜いていてすごいですね!

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33歳で大学入学!八洲学園大学から早稲田大学に!

市川沙央(いちかわさおう)さんはなんと33歳になる2012年に、

八洲学園大学に特修生として入学しています。

このことから、市川沙央(いちかわさおう)さんは高校には

行っておられないことが想像できますね。

特修生とは、「本来大学に入学する資格のない人(高校中退者等)が大学入学資格を得るための制度」のことです。

特修生になって一定期間大学に在籍し、決められた単位を修得すると

正科生として1年次に入学が可能になります。

翌年には見事に正科生として、在学しています。

 

半日かけて外出することもできないが、インターネット社会でなら、

『自分にも社会のために何かできることが見つかるかもしれない。

そのために専門的な学問を身につけたい。』という思いから、

「学芸員資格」「来校不要」「特修生制度」が揃っている

八洲学園大学を探し当てたそうです。

そして、その後、早稲田大学人間科学部eスクール人間環境科学科を卒業してます。

43歳でデビュー作『ハンチバック』で芥川賞を受賞!

市川沙央(いちかわさおう)さんは、元々は、

SFやファンタジーなどエンターテインメント系の作品を執筆していました。

今回の芥川賞受賞の『ハンチバック』は純文学作品。

では、そのきっかけはなんだったんでしょうか?

じつは、純文学作品を手掛けたのは最大の自信作があえなく落選したことがきっかけだったそうです。

「『ゲーム・オブ・スローンズ』をロマンス寄りにした感じの物語で、側弯症で片目も奇形の王様が活躍する話でした。物凄いものが書けた、もうこれで絶対に獲るんだ、と思っていたので、三次通過止まりという結果に心がぼっきり折れて………。当時、早稲田大学の通信課程の卒論で『障害者表象』という重いテーマと向き合っていたこともあり、どんどん心が荒み、この暗いどろどろをぶつけるのは純文学しかなかろう、と。そう思い立ったのが昨年の夏頃でした」
引用元:https://book.asahi.com/article/14917541

しかも、執筆期間はなんと1か月。

同じ期間で手掛けた卒論もまた、学内賞である小野梓記念学術賞を受賞。

天才ですね!

『ハンチバック』は障害のある自身を作品に投影した作品。

30%くらいを当事者として、自身の経験を織り込まれているそうです。

市川沙央(いちかわさおう)さんは『相転移』という言葉が好きなんだそうです。

相転移とは,例えば水を冷凍庫に入れておくと氷になったり,水を温めるとやがて沸騰して水蒸気になるように,同じ物質であっても,その物のおかれた環境(例の場合は温度と圧力) に応じて物の様態が変わる現象

水を温めるとやがて沸騰して水蒸気になるように、すぐに成果に現れなくても

エネルギーを注ぎ続ければいつかは劇的な変化が訪れる。

まさに、今回の芥川賞受賞は相転移が起きての受賞でしたね!

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世間の評判

 


市川沙央(いちかわさおう)さんのコメントに対して、

批判的な意見もありますが、こういう意見が出ること自体が、

そもそも狙いなのかもしれないですよね。

なんにせよ、作品自体にはとても興味が持てますね!

まとめ

今回は、第169回芥川賞を受賞した市川沙央(いちかわさおう)さんの

生い立ちについて調べて見ました。

幼少期から難病の『ミオパチー』を発症。

自分にできることは何かないかと、小説の執筆をはじめ、

20年の努力と継続が実り、初めて手掛けた文学作品の『ハンチバック』で

芥川賞を受賞したとても興味深い作家さんでした。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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